イザナミはうちは一族の最高位の瞳術の一つである。これはイザナギを用いても解除することのできない幻術である。この術は使用者と対象が同時に経験する身体的感覚を介して作用する。イザナギと同様に、使用の代償はイザナミを用いた眼の完全かつ不可逆的な失明である。イタチによれば、イザナギは運命を変え、イザナミはそれを操るという。
発動の際、使用者は写輪眼で、任意の瞬間(仮にAとする)における己の身体と敵の身体の感覚を写真のように記憶する。その後、意図的に同じ感覚を再現し、その瞬間(A')を再び記憶する。イザナミはこれら二つの同一の感覚とその間の時間の区間を重ね合わせて連結し、対象の意識が閉じ込められる無限の出来事の輪を作り出す。複数の異なる感覚(B、Cなど)を記憶することもでき、発動時にはそれらすべてが繰り返される。記憶された感覚が多いほど対象を捉える確率が上がり、各周期で対象が経験する出来事も増える。
イザナミの作用下では、対象は静止したまま立ち、出来事のループはその意識の中で無限に繰り返される。ループ内で受けたダメージは新しい周期の開始とともにリセットされるが、切断された身体の一部は消えない。幻の敵は標的が事の流れを変えようとする試みに合わせて対応し、逃れることを許さない。解放される唯一の方法は、自分の行いの現実的な結果を悟り、自分の運命を受け入れることである。この術はまさに、望まない結果から逃れてイザナギを乱用する者たちを正気に戻すために作られたものだった。組み込まれた解放の方法と使用の危険性のため、実戦では危険とみなされ、禁術に分類された。皮肉なことに、この高深な幻術は敵ではなく、迷い出てしまった仲間たちに彼らが己を見つけるのを助けるために使われるのである。